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「オータム・イン・ニューヨーク」 [映画]


オータム・イン・ニューヨーク [DVD]

オータム・イン・ニューヨーク [DVD]

  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2012/10/25
  • メディア: DVD

WOWOWでやっていたので久々に観ましたが、好きな映画です。
「プレイボーイの中年男が難病を抱えた若い女に恋をする」という
ありがちなストーリーで、内容もきわめてシンプルなのですが、
泣かせようとするあざとい演出がなく、ハッピーエンドじゃないのが僕のツボです。
そして何より、ウィノナ・ライダーが美しい。
宝石のような美しさに加え、儚さと危うさがあって、ぐっと引き込まれます。
この頃のウィノナ・ライダーはハリウッドの歴代女優の中でも、
トップクラスの美しさではないでしょうか。
この作品が公開された翌年、ウィノナはトラブルを起こし、
以降、輝きが急速に失われていくわけですが、
そんな時の流れを思いながら観たら、いっそう切ない気分になりました。
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「脳男」 [映画]


脳男 [DVD]

脳男 [DVD]

  • 出版社/メーカー: バップ
  • メディア: DVD

この三連休に録画していた映画をまとめて観た中の一本。
あまり期待してなかったのですが、面白かったです。

原作では男だった犯人を女にしたり、
120キロの巨漢の刑事が江口洋介だったりするので、
原作小説ファンにとっては残念な出来なのかもしれませんが、
「脳男」役の生田斗真がびっくりするほどかっこいい。
生田斗真は今の若手の中でナンバーワンと言ってもいいくらい、
魅力的な俳優に成長したのではないでしょうか。
もうひとつ、栗田豊道(撮影監督)の映像が素晴らしい。
僕が映画を撮るなら、カメラマンはこの人しかいないと思います。

映画の内容としては、犯人のキャラ設定や警察描写の甘さなど、
ツッコミどころは多々あるのですが、
バットマンシリーズを観るような気分で鑑賞すれば、かなり楽しめます。
「正義の味方だけど、容赦のない殺人鬼」という設定も、
桃太郎侍みたいで、僕は好きです。
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「蠅の王」 [映画]


蝿の王 楳図かずお オリジナルジャケット限定仕様 [DVD]

蝿の王 楳図かずお オリジナルジャケット限定仕様 [DVD]

  • 出版社/メーカー: IVC,Ltd.(VC)(D)
  • メディア: DVD

ノーベル賞作家ウィリアム・ゴールディングが書いた「蠅の王」は、
僕が最も好きな小説のひとつ。

「陸軍幼年学校の生徒たちを乗せた飛行機が墜落し、生き残った24人の少年たちが、
 近くの無人島へ漂着する。最初は生き残るために互いに協力し、無人島からの救出
 を願う彼らだったが、やがて少しずつ、理性と秩序を失ってゆく」

その傑作小説をピーター・ブルック(あの『マラー/サド』の監督)が、
1963年に映画化したのがこの作品。
日本未公開でソフト化もされていなかったのが、ついにDVD化されると聞き、
Amazonで予約して、届いたその日に観ました。

凄いという評判はずっと聞かされていたけれど、
ここまで原作に忠実な映画化とは思っていませんでした。
子供たちの演技はあくまで自然で、特に演出上の誇張もなく、
ドキュメンタリーのように淡々と物語が進んでいくのですが、
それがかえってシリアスな怖さを際立たせています。
ゴールディングの原作を愛する方、
そして楳図かずおの『漂流教室』を愛する方にお薦めします。
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「山の音」と「乱れる」 [映画]


山の音 [DVD]

山の音 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • メディア: DVD

橋本孤蔵さんのブログに
墓場まで持って行きたい、ベスト1の外国映画は『お熱いのがお好き』
日本映画のベスト1は『洲崎パラダイス・赤信号』
と書いてあるのを読んで
http://blog.livedoor.jp/sakamakikirara/

じゃあ、僕が“墓場まで持って行きたい映画”は何かと考えたところ、
思い浮かんだのは、成瀬巳喜男監督作品でした。
でも、一本だけを選ぶのは難しい。
基本的に成瀬映画には駄作というものは一本もなく、
代表作とされている『浮雲』以外にも、
傑作がたくさんあるからです。

乱れる [DVD]

乱れる [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東宝ビデオ
  • メディア: DVD

臨終の時、棺桶に入れてもらうことを考慮して、
DVD化されている中から選ぶとすれば、
『山の音』と『乱れる』でしょうか。
どちらもメロドラマのカテゴリーに区分けされてしまう作品ですが、
僕に言わせれば“ラブ・サスペンス”。
前者は貞淑な妻とその義父、後者は戦争未亡人とその義弟の
微笑ましいような日常を淡々と描きながら、
少しずつ、平凡な日常がパランスを崩し、
ドキドキのサスペンスに転じていく‥‥その演出が凄い。

DVDになっていない中では
『驟雨』と『秋立ちぬ』が特に好き。
この2作もできるなら棺桶に入れたい(笑)。
成瀬巳喜男という人は東京府四谷(現在の東京都新宿区)生まれで、
僕と同郷というのも、シンパシーを感じる理由かもしれません。

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「スカイフォール」 [映画]


007/スカイフォール 2枚組ブルーレイ&DVD (初回生産限定) [Blu-ray]

007/スカイフォール 2枚組ブルーレイ&DVD (初回生産限定) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray

ダニエル・クレイグの007は大好きなのですが、
傑作「カジノロワイヤル」に比べて
「慰めの報酬」の出来が今ひとつだったので、
映画館に行く気にはなれず、
最近になってテレビで観ました。
いや、面白いです。007シリーズの中でも異色の作品です。
ボンドガールがほとんど活躍しないかわりに、
ジュディ・デンチ演じるMがほとんど主演女優の扱い。
しかも、ボンドと最強の敵=元MI6エージェント・シルヴァとの、
ドロドロした三角関係の恋愛ドラマのような濃密な展開。
Mを命懸けで守ろうとするボンドなんて初めてじゃないでしょうか。
ボンドのプライベートカーとして登場するアストン・マーチンDB5が
スコットランドを疾走するシーンにも痺れました。
最後の“生き残った二匹のネズミ”同士の虚しい死闘もいいです。
美しい映画です。お薦めします。

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「アーティスト」 [映画]


アーティスト コレクターズ・エディション [DVD]

アーティスト コレクターズ・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD

昨年のアカデミー賞で、作品賞、監督賞、主演男優賞など5部門を受賞し、
本当の主演男優であるジャック・ラッセル・テリアのアギーが、
犬のアカデミー賞「ゴールデン・カラー賞(金の首輪賞)」で
最優秀俳優犬賞を受賞した作品。
WOWOWの放送でやっと観ました。

「1927年のハリウッド。スター俳優のバレンタインは新人女優のペピーを見初めて
 彼女を人気女優へと導く。だが、折しも映画は無声からトーキーのへの移行期。
 無声映画に固執するジョージが落ちぶれていく一方で、
 ペピーはスターへの階段を駆け上がっていく‥‥」

物語はいたってシンプル。演出にも特に驚かされるところはありません。
とにかく、アギーが可愛い。この作品はそれに尽きます。
ジャック・ラッセル・テリア独特の仕草、表情、身のこなし。
もう、可愛くってたまらない。
ジャック・ラッセル・テリアの飼い主は必見。
そうでない方には‥‥無理にはお進めしません(笑)。

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「ドラゴンタトゥーの女」 [映画]


ドラゴン・タトゥーの女 [Blu-ray]

ドラゴン・タトゥーの女 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: Blu-ray

これも昨年話題になった作品ですが、
最近になってやっと観ました。
原作小説も読んでないし、タイトルのイメージから、
「羊たちの沈黙」みたいなおどろおどろしい作品を期待していたら、
拍子抜けするほどスタンダードなミステリーでした。

わかりやすく説明すると、
「財界汚職事件の告発記事を書きながら名誉棄損裁判で敗訴した記者と、
 天才的なハッカーで心に闇を持つ“ドラゴンタトゥーの女”が、
 40年前に起きた少女失踪事件の謎を解く」という話。

ミステリー映画としては驚くような内容ではないけれど、
恋愛映画として観ると、なかなかいいです。
まあ、ロマンチックな感じはかけらもありませんが、
社会不適合者で恋愛に不器用な“ドラゴンタトゥーの女”ことリスベットが、
おっさん記者のミカエルに、一途な想いを抱いて、
命懸けで彼を守ってしまうところなんかは、
けっこう胸キュンものです。
ラストもすごく切なくて、僕は大好き。

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「哀しき獣」 [映画]


哀しき獣 ディレクターズ・エディション [DVD]

哀しき獣 ディレクターズ・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

僕は基本的に暗くて、重くて、ラストに救いがない映画が好き。
普段自分が書いてるのが明るく健全な作品なだけに、
ストレスが溜まってくると、暗くて暴力的な映画ばかり観てしまいます(笑)。
そんなわけで、最近観た中で一番好きなのがこの映画。

映画の内容をすごく簡単に説明すると、
「2つの異なる犯罪組織が、別々の依頼者から別々の動機で、
 ひとりの大学教授の殺人を請け負ってしまったため、
 混乱し、結果として組織同士が殺し合いをすることになる」‥‥という話。
これだけ書くと、ありがちなストーリーのように感じますが、
殺し合いの仕方が凄い。使う武器は、牛刀、手斧、そして動物の骨。拳銃なんて使わない。
だからもう、見てるだけで痛い。
この監督の前作「チェイサー」も痛みの表現が際立ってましたが、
今回はその“痛み”に“寒さ”の描写が加わって、さらに痛さが増してます。
僕が感心したのは、その凄惨な殺戮場面の合間に出てくる“食事”のシーンが、
すごく美味しそうに撮れていること。
特にハ・ジョンウ演じる主人公がコンビニでカップラーメンを食べるところは圧巻。
こんなに残酷な映画で、観ててお腹がすいたのは初めて(笑)。
食事の演出に手を抜かないのが一流監督の証。これは僕の持論ですが、
ナ・ホンジン監督にはその資質が十分にあると思います。

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「利休」 [映画]


あの頃映画 「利休」 [DVD]

あの頃映画 「利休」 [DVD]

  • 出版社/メーカー: SHOCHIKU Co.,Ltd.(SH)(D)
  • メディア: DVD

1989年製作の松竹映画。最近DVDが再発になったので、買いました。
もちろん、公開当時にも映画館で観ましたが、
その時はワダエミの衣装と秀吉の濃いメイクが黒澤明の「乱」そっくりなのが気になって、
それほど評価はしませんでした。

20数年ぶりに見返すと、当時より茶の湯の知識がついたせいか、すごく面白い。
特に三国連太郎の利休はいいですね。
侘びの中に生々しい“艶”があり、聖と俗とを往き来する戦国茶人・千利休を見事に体現しています。
井川比佐志の山上宗二もとてもいい。
この映画を観れば、千利休と山上宗二の関係が端的に理解できます。
ただし、山崎努の秀吉は立派すぎる。
そのため、秀吉が利休に対して抱いていたであろうコンプレックスや屈折した愛情が、
うまく表現されていない。そこが残念なところです。

とにかく、千利休を知る上でこれほどわかりやすいテキストは他にありません。
この映画を観てから、「私は利休」を読んでいただくと、
面白さが倍増するのではないでしょうか。

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「博奕打ち 総長賭博」 [映画]


博奕打ち 総長賭博 [DVD]

博奕打ち 総長賭博 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: DVD

GWから先週にかけて、
「ハリー・ポッターと死の秘宝 」とか「ブラック・スワン」とか、
録画しておいた映画を10本くらい立て続けに観たのですが、
抜群に面白かったのがこの作品。
1968年公開の、山下耕作監督、笠原和夫脚本、鶴田浩二主演の任侠映画で、
三島由紀夫が絶賛したことでも知られています。

ものすごくざっくり説明すると、
博徒一家の総長が病に倒れ、その跡目相続をめぐって、
“渡世の掟”と“男の意地”と“陰謀”が複雑に絡み合い、
理不尽な理由で、登場人物がどんどん不幸になり、死んでいく物語です。
21世紀の現代人の視点からすると、もはや不条理劇ですが、
笠原和夫の脚本が素晴らしく、構成に一分の隙もないので、
ツッコミを入れる間もなく一気に観てしまいます。

実はこの映画、20年くらい前にも映画館で観ています。
その時にも面白いと思ったけれど、ここまで感心はしませんでした。
それは、マンガ原作の仕事をするようになってから、
演出よりも脚本に重きを置いて観るようになったからだと思います。
とにかく笠原和夫の脚本は凄い。勉強になります。

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