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特別展「茶の湯」 [茶の湯]

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東京国立博物館(平成館)で開催されている、特別展「茶の湯」に行って来ました。
東山御物に始まり、村田珠光、武野紹鷗、千利休、古田織部、小堀遠州、そして松平不昧と
歴代の茶人たちに愛された茶の湯道具が一堂に会するという画期的なイベントですが、
やっぱり凄い。圧倒されました。
「私は利休」に登場する「顔回」や「老僧」も展示されています。
http://chanoyu2017.jp

それにしても平日なのにあまりの混雑でびっくりしました。
今はちょっとした茶の湯ブームなのかもしれません。

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「茶碗の中の宇宙」展 [茶の湯]

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東京国立近代美術館で開催している
「茶碗の中の宇宙」展に行ってきました。
樂吉左衞門家歴代の茶碗が一同に会するとあって
たくさんの人が来ていました。

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樂茶碗が大好きな僕としては
初代長次郎の茶碗が13点も揃っていることに興奮しました。
そのかわり、六代左入、七代長入、八代得入の展示が少ないのにがっかり。
「近代美術館」なので、当代の作品が多いのは仕方ないのですが、
せめて歴代の中でも名人として知られる九代了入の展示には
もう少しスペースをさいてほしかったと思います。

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永楽和全の金襴手鉢 [茶の湯]

忙しさにかまけて、ここしばらく、
懐石道具の紹介をしていなかったのですが、
「もうやらないの?」という声をいただいたので、
久しぶりに書きます。

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永楽和全の「赤地金襴手花唐草文輪花鉢」。
金襴手とは、白磁に上絵付をした後、金箔(または金泥)で加飾する技法。
永楽和全はその名手として知られています。
和全の金襴手は中国明時代の本歌の発色に近い、
上品で落ち着いた色合いが特徴。

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高台には「大日本永楽造」の染付銘。

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共箱には「金襴手 鉢」とあり、

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「善五郎造」の署名と永楽印があります。
この特徴から、幕末の頃(天保〜慶応)に、
加賀ではなく京都で焼かれたものではないかと思われます。

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向丘「一炉庵」の主菓子を盛り込んでみました。
黒文字がないと感じが出ないけど。

↓こちらもご参照下さい。
http://mukouzuke.blog.so-net.ne.jp/

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京都へ [茶の湯]

京都、仁和寺近くの「陽明文庫」で行われる「秋菊忌茶会」で、
木村宗慎先生が濃茶席を務められるということで、
参加させていただきました。

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「陽明文庫」は五摂家の筆頭である近衛家伝来の
古文書、典籍、記録、書状、古美術品といった史料を保管している施設。

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その「陽明文庫」が所蔵する名宝を実際に使用しての茶会とあって、
緊張して席に臨んだのですが、
和やかな雰囲気の、本当に楽しいお茶会でした。
庭の紅葉も美しく、幸せな気持ちで満たされました。

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色絵雲錦文透彫向付 [茶の湯]

今回は五代清水六兵衛の「色絵雲錦文透彫向付」を紹介します。

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雲錦手(うんきんで)の鉢や茶碗はよく見かけますが、向付は数が少ない。
しかもこんなに出来のいい向付は滅多にありません。

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雲錦手とは、桜と紅葉を一緒にあしらった絵付けの器のこと。
そして「雲錦」とは「吉野山の桜は雲かとぞ見え、竜田川の紅葉は錦の如し」の
意から生まれた言葉なのだとか。

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色絵と金彩で緻密に描かれた雲錦文は、
料理で隠してしまうのがもったいないくらいの美しさ。

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高台には五代清水六兵衛の陶印。
五代六兵衛は大正時代から戦前にかけて活躍した人なので、
おそらく昭和の初め頃の作品ではないかと思います。

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折敷の上でも抜群の存在感。
しかし、これも何を盛るのかが難しい。悩みどころです。

↓こちらもご参照下さい。
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交趾内銀張の馬上盃 [茶の湯]

今回は永楽善五郎の「交趾内銀張馬上盃」を紹介します。

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前にも交趾内銀張の五色盃を紹介しましたが、
今回のはその“馬上盃バージョン”。
やはり交趾の技法で、美しい花唐草が描かれています。

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馬上盃とは高台部分が立ち上がっている盃のこと。
「馬上で酒を飲む時に都合のいい形だから」というのが、
その名の由来とされています。

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高台の裏には永楽妙全の陶印。
おそらく大正時代の作品ではないかと思います。

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立派な木の箱に収まっているので、
贈答品として作られたものかもしれません。
こんなプレゼントを貰ったら、嬉しいでしょうね。

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大日本永楽造の向付 [茶の湯]

今回は大日本永楽造の「祥瑞写向付」を紹介します。

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一見すると、小服の抹茶茶碗かと思ってしまいますが、
向付として作られたものです。

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「祥瑞(しょんずい)」とは中国の明時代末期に、
江西省景徳鎮の民窯で,
日本の茶人たちの好みを反映して作られた青花(染付)磁器のこと。
この向付は、永楽善五郎によるその写しです。

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見込みの内側まで、精緻な「祥瑞文様」が描かれています。

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「祥瑞文様」とは幾何学文の地紋に人物や松竹梅などをあしらった吉祥文。
とにかく丁寧に美しく描かれていて、感心します。

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高台には「大日本永楽造」の文字。
文字の特徴から明治時代に造られたものではないかと思います。

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古い伊万里の手塩皿と合わせてみました。
いや〜、美しい。
でも、何の料理を盛りつけたらいいんだろう。

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久世久宝の向付 [茶の湯]

今回は初代・久世久宝(くぜ きゅうほう)の、
「色絵仁清形桐向付」を紹介します。

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いわゆる輪花形の向付で、
見込みと外側の両方に、色絵と金彩で五三桐が描かれています。

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初代・久世久宝は明治7年(1874)に僧侶の子として生まれ、
その作陶の技量を裏千家十三代・圓能斎から認められて、
「久宝」の号を拝受したという人物。
いかにも京焼らしい、上品な作風が魅力です。

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高台には、初代の用いていた「久宝」の陶印(丸印)が。

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そして共箱にも「久宝造」のサイン。
正確にはわかりませんが、大正時代あたりの作品ではないでしょうか。

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折敷に乗せると、さらに品の良さが際立ちます。
鯛の湯引きを盛りつけてみたいです。

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染付阿蘭陀写草花文角向付 [茶の湯]

今回は尾形乾山作の「染付阿蘭陀写草花文角向付」を紹介します。
乾山と言えば、野々村仁清と並んで贋作が多いことで知られ、
ネットオークションを含め、巷に流通している商品の、
「99.9パーセントが偽物か後世の写し」とまで言われています。

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それでもこの向付は、本物の可能性があると思っています。
というのも、これは“型紙摺”を用いた量産タイプであり、
京都の鳴滝窯跡で、これに類似した陶片が出土していることから、
乾山の向付としては比較的数多く作られたものと推定できるからです。

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三重県の「石水博物館」には、同じ形の向付が所蔵されています。
もちろん直接比べたわけではありませんが、
データに記載されている大きさは、ほぼ一緒です。
見込みには五弁花の草花文が、外側の側面には菱十字文が、
そして内側の側面にはオランダ陶器風の煙草葉文が描かれています。
乾山はオランダのデルフト窯の陶器に大きな影響を受けており、
“阿蘭陀写”の名前はそこからきています。

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この作品の最大の魅力は、染付の深い藍色。
乾山がデルフト・ブルー(デルフト陶器の青)の再現に挑んだもので、
呉須の発色が素晴らしい。
惜しむらくは、本来は五客セットなのに、二客しかなかったこと。
真贋のほどはわかりませんが、本物と信じて大切に使います。

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交趾内銀張の五色盃 [茶の湯]

今回は永楽正全作の「交趾内銀張五色盃」を紹介します。

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これは、交趾の技法で作られた酒盃の内側に、
金物師が銀張を施すという、非常に手のこんだもの。

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小さな盃に陽刻で唐草模様が描かれています。
まさに職人芸。惚れ惚れと見つめてしまいます。

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大正時代から昭和の初め頃にこの“内銀張”のスタイルが流行したらしく、
酒盃そのものは数多く作られているのですが、
盃台がセットになっているのは珍しい。

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盃台も見事な出来映え。
実はこの盃台の方には正全ではなく妙全の印が押されています。
そこから想像するに、おそらく、
妙全が亡くなり正全が十五代を襲名する昭和2年(頃)の作品ではないかと。

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盃の高台にある永楽正全の印。
正全がこの印を用いたのは昭和2年から7年までの5年間だけですから、
この印のある酒盃は数が少ないのではないでしょうか。

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