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「僕のワンダフルライフ」 [映画]


僕のワンダフル・ライフ [Blu-ray]

僕のワンダフル・ライフ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
  • メディア: Blu-ray

一頭の犬が5回も生まれ変わり、
大好きな飼い主と50年後に再会するという物語。
Amazonのレビューには星5つがずらりと並んでいるし
絶対に泣いちゃうんだろうな‥と、覚悟して観たのですが
「ギルバート・グレイプ」や「サイダーハウス・ルール」の職人監督
ラッセ・ハルストレムの巧みな語り口に乗せられ
涙が溢れ出る前に、あっという間に見終えてしまいました。

飼い主が愛犬に対して強い心の絆を感じるのは
人間と犬の数万年にも及ぶパートナーシップの記憶が
DNAに刻まれているから。
でも本当は、お互いに転生を繰り返して
何度も何度も出会っているからなのかもしれない。
そんなことを考えさせてくれる映画です。

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『響 -HIBIKI-』 [映画]


響 -HIBIKI- DVD通常版

響 -HIBIKI- DVD通常版

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • メディア: DVD

平手友梨奈が凄いパフォーマーだということは知っていても
女優としてのイメージはまったくなかったので
何の期待もせずにこの映画を観たのですが、驚きました。
役柄が乗り移る“憑依型”の女優はこれまで何人も見てきましたが
ここまで役と一体化するというのは、あまり例がないんじゃないでしょうか。

内容はシンプルで、15歳の高校生“響”の書いた小説が
芥川賞と直木賞に同時ノミネートされセンセーションを巻き起こす‥という話。
ただしこの“響”は、文学の天才であると同時に凶暴な一面を持ち
気に食わない相手の指をへし折り、顔面を蹴り倒し、パイプ椅子で殴打し、
その度に周囲を混乱に陥れます。
この設定、アニメならさほど気にならないと思いますが
実写映画で生身の人間が演じるのには無理がある。
どんな名女優がやっても陳腐になってしまうであろうこの役を
平手友梨奈はリアルに、圧倒的な存在感で演じています。

スーパーナチュラルで誰にもコントロールできない“響”は
わかりやすく言えば“ゴジラ”のようなキャラクター。
なのでこの映画が「シンゴジラ」くらい緻密な取材と考証をして
文芸誌の編集部や文学賞選考の裏側を描いていたら
平手友梨奈の存在感がさらに際立って、
映画史に残る傑作になっていたかもしれません。

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成瀬巳喜男監督特集 [映画]

WOWOWの「成瀬巳喜男監督特集」。
成瀬作品がハイビジョンで見られるということで
めっちゃ期待したのですが‥
放送されるのは
「浮雲」「歌行燈」「めし」「放浪記」「乱れる」
の5作品のみ。
https://www.wowow.co.jp/special/015022

せっかくのハイビジョンなんだから
スタンダードよりシネスコの作品がもっと見たかった。
「秋立ちぬ」や「乱れ雲」もいつか放送してくれないかなあ。

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「犯罪都市」 [映画]


犯罪都市 [Blu-ray]

犯罪都市 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: Happinet
  • メディア: Blu-ray

最近も韓国のクライムサスペンス映画はよく見ています。
その中でも抜群に面白かったのがこの作品。
実際の事件を題材に、アウトローな刑事がヤクザの抗争に巻き込まれていく‥
という内容は、日本映画の『孤狼の血』とよく似ていますが
怖さと迫力はこちらの方が断然上。とにかく俳優の顔の怖さが違う。
黒竜組の幹部を演じるチン・ソンギュなんて、本物のヤクザかと思っちゃうけど
ミュージカルもやってる舞台俳優なんですよね。演技力凄すぎ。

この映画の最大の魅力は、マ・ドンソク演じる刑事のかっこよさ。
『新感染ファイナル・エクスプレス』でもゾンビ相手に大暴れしてましたが
今回は、マサ斎藤の全盛期を思わせる腕っ節で、凶悪ヤクザを片っ端から殴り倒します。
極悪非道ヤクザのボスを演じるユン・ゲサンもかっこいいです。
金のためなら手段を選ばず、罪のない老人や少年まで容赦なく制裁を加える
外道の中の外道っぷりが絵になってます。
その2人の対決を盛り上げるストーリー構成も実に巧みで
最後のバトルには手に汗を握ります。

過激な暴力描写が多いので万人にお薦めはできませんが
ヤクザ映画好きなら楽しめるはず。
製作が予定されているという続編が本当に楽しみです。

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「あゝ、荒野」 [映画]


あゝ、荒野 (特装版) Blu-ray BOX

あゝ、荒野 (特装版) Blu-ray BOX

  • 出版社/メーカー: バップ
  • メディア: Blu-ray

寺山修司の『あゝ、荒野』は大好きな小説。
父親の暴力を受けて育ったバリカン建二と母親に棄てられた不良の新宿新次が
ひたすら殴り合うことで、己の孤独を吐き出していく‥という物語。
でもこれはボクシングが真にハングリースポーツだった1960年代だから成立した話で
現代(近未来)設定に置き換えたら台無しだ‥と、正直思っていました。
ところが映画『あゝ、荒野』は、そんな予想に反してなかなかの力作。
5時間以上という長尺ながら、前のめりで観てしまいました。

その理由のほとんどは、バリカンと新次を演じた二人の俳優
ヤン・イクチュンと菅田将暉の演技。
特に、原作では新次より年下のバリカンを10歳年上という設定に変え、
ヤン・イクチュンをキャスティングしたセンスには唸りました。
緻密に繊細に演じるヤンと強烈な瞬発力がある菅田の化学変化は素晴らしく
二人がトレーニングを重ねボクサーらしい体型になっていくにつれ
痺れるような緊張感が伝わってきてゾクゾクします。

ただ、前後編の前編は圧倒的に面白かったものの
後編は、新次と宿敵・裕二の試合のシーンがピークで
本当の見せ場となるはずの最後の試合がいまひとつ盛り上がらないのが
見ていてもどかしい感じがしました。
それでも、最近の日本映画にはなかった“熱”を感じる作品として
日本映画が好きな方に、おすすめします。


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「ボヘミアン・ラプソディ」 [映画]



映画館で観てきました。評判通りのいい映画です。

ラミ・マレックが演じるフレディー・マーキュリーは
頑張っていることはわかるけど、フレディーには見えないし、
(ブライアン・メイは驚くほどそっくり)
セックスとドラッグ、音楽業界の裏の部分も
さらっとしか描かれていないので、
伝記だと思うと違和感があるのですが
娯楽映画としては本当によく出来ています。
特に最大の見せ場である「ライブ・エイド」のシーンと
そこまでに至るドラマの展開には胸が熱くなります。

「キラー・クイーン」も「ポヘミアン・ラプソディ」も
リアルタイムで聴いてきた世代としては、
70〜80年代のロックに人の心を揺さぶる力があるということを
ノスタルジーではない形で描いてくれた嬉しさに
ちょっと泣きそうになりました。

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『新感染 ファイナル・エクスプレス』 [映画]


新感染 ファイナル・エクスプレス [Blu-ray]

新感染 ファイナル・エクスプレス [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 株式会社ツイン
  • メディア: Blu-ray

この夏は新連載が始まったので、めっちゃ忙しかったのですが
なんとか時間をみつけて、録画しておいた映画をまとめて見ました。
「エイリアン・コヴェナント」「ブレードランナー2049」
「美しい星」「散歩する侵略者」「007 スペクター」‥‥。
残念ながら、どれもことごとく期待外れという中
唯一、面白かったのがこの作品。

わかりやすく内容を説明すると
「イケメンで金持ちだけど、夫婦関係は破綻しているダメ父親が
 幼い娘を守るべく、命がけでゾンビに立ち向かう」
‥‥という話。

大概のゾンビ映画は、生き残った人間同士の裏切りや
疑心暗鬼の心理描写にムダな時間をかけるので
僕なんかはイライラしてしまうことが多いのですが、
この映画は話がすごくシンプルで、主人公に感情移入しやすく
ストレスなく楽しめました。

アメリカ映画ならすぐにショットガンをぶっ放すところを
高校生のバットぐらいしかまともな武器がない中で
ゾンビと対峙しなくてはならない‥というシチュエーションもリアルで
まさに手に汗握る展開を見せてくれます。

監督のヨン・サンホはもともとアニメーションの監督で
それゆえにCGの使い方が巧み。
これ見よがしなCGの描写は一切なく
あくまで実写をリアルに見せるためだけに使っています。
すごく頭がいいというか、映画偏差値の高い監督だと思うので
次回作が非常に楽しみです。

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「DARK STAR H・R・ギーガーの世界」 [映画]


DARK STAR H・R・ギーガーの世界 [Blu-ray]

DARK STAR H・R・ギーガーの世界 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: Blu-ray

H・R・ギーガーの絵を初めて見たのは、
EL&Pのアルバム『恐怖の頭脳改革』のジャケットだと思いますが、
衝撃を受けたのは映画『エイリアン』の造形デザインでした。
ギーガーは機械と生物を組み合わせて描く「バイオメカノイド」の先駆者と言われるけど
僕は「気持ち悪いものを美しく描く天才」だと思っています。

この映画はギーガーの最晩年を記録したドキュメンタリー。
最初は73歳のギーガーがすっかり老人になっていて驚きますが、
膨大な書物とオブジェ、頭蓋骨のコレクションなどが雑然と並べられた
ギーガーの自宅には目を奪われてしまいます。
特に庭に造られた「幽霊電車」がすごいです。これは必見。

死の数ヶ月前に撮られたという最後のインタビューで
「見たいものは全部見たし、やりたいことは全部やった。心残りはない」
と語るギーガーも最高にかっこいい。
こう言い切って終える人生は本当に素晴らしい。
憧れます。真似はできないけど。

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「手紙は憶えている」 [映画]


手紙は憶えている [Blu-ray]

手紙は憶えている [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: Blu-ray

最近見て、印象に残った映画です。
すごく簡単に説明すると「認知症の老人が70年前の復讐をしようとする話」。
90歳近いという設定の老人が主役。しかも出ずっぱりなので、
途中で飽きてしまうんじゃないかと思ったのですが、これが面白い。
とにかく脚本がよくできています。
気になって調べてみたら、脚本家は新人でこれがデビュー作とのこと。
新人というのも驚きだけど、それを抜擢した監督も凄い。
この映画に関しては、予備知識なしに見た方が確実に面白いと思うので
これ以上のことは何も書きませんが、
名優クリストファー・プラマーの演技だけでも一見の価値あり、です。

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「善悪の刃」 [映画]


善惡の刃 [DVD]

善惡の刃 [DVD]

  • 出版社/メーカー: アルバトロス
  • メディア: DVD

最近また、昨年公開の韓国映画をまとめて見たのですが、
「アシュラ」「哭声/コクソン」など、ブッ飛んだ作品ばかりで驚いています。
すごいんだけど過激すぎる映画が多い中、
唯一、幅広い層におすすめできそうなのがこの「善悪の刃」。

内容は、借金まみれのダメ弁護士が、
無実の罪で10年間も服役していた青年と出会い、
その冤罪を晴らすべく、事件を再検証し、証人を探し出し、
ついに再審に持ち込むまでを描いたもの。

僕は普段はこういうストレートな話には無関心なのですが、
主役の2人の演技が素晴らしく、のめりこんで見てしまいました。
特に冤罪で心に深い傷を負った青年役のカン・ハヌルの繊細な演技には
「上手いなあ」と唸ってしまったほど。

弁護士役のチョン・ウは髪型や風貌がどことなく大泉洋に似ていて
声の質こそ違うものの、シリアスとコミカルを切り替える芝居の間も近いので
見終わる頃には、脳内でほとんど同一人物になっていました(笑)。

日本語タイトルの「善悪の刃」がダサいのでちょっと損をしているのですが、
(原題はそのものずばりの「再審」)
僕のようなひねくれ者でも泣ける、いい映画です。

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